立命館主催 イベント「お家で!徐式太極拳」のご案内
こんにちは。
大型台風がなんとか過ぎ、少しほっとしています。
心細い思いをされた皆さま、被害に遭われた皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
そして一日も早く復旧がなされますように、お祈り申し上げます。
今日は、お家で行う【オンライン太極拳レッスン】のご案内です。
私事のイベント紹介となりますが、ご興味のある方はお付き合い下されば幸いです。
例年のことになるのですが、春の時期に『京都立命館大学の孔子学院』にお呼び頂き、初心者の方に向けて太極拳レッスンの体験会を行っております。
ですが今年はコロナの影響で4月のイベントが延期となり、代わりにこの秋になんとかオンラインライブにて開催することになりました。
オンラインレッスンで行う為いつもと少し勝手が違いますが、コロナ感染症対策となりつつ運動が出来て、環境が整えば遠い場所からのご参加も可能ということで、今回はどのような方にお越し頂けるのか、大変楽しみにしております。
続きを読む夏休み明けの子どもカンフー、果たして練習の成果は?
今週のお題「暑すぎる」より
小学生達の、暑すぎる、そして短すぎる今年の夏休みが終わりました。
このコロナ禍、夏休み真っ只中でもカンフー教室の練習はありましたが、なんせ暑すぎる!
子どもは太陽の子、と誰が言ったのか?
こう暑すぎると、色んなことに身が入りません。
それは、夏休み明けの学校が始まったとしても同じ、さして変わりません。
子ども達は休みであればある程、自由闊達となり、
友達と遊んだり、
キャンプにいったり、
映画を観に行ったり、
漫画三昧をしたり、
たっぷりゲームをしたり、
夜更かししてこっそりYouTubeを観たり(何観てんの?)、、、
中には、受験の為の塾通いの子もいたり、
そして宿題もあります。
で、、、カンフーの練習は?
出来るわけがありません。
続きを読む子ども達が『自己肯定感』を上げる為の、カンフーの練習とは?
こんにちは。
私は京都で大人と子どもを対象に、太極拳とカンフーを教えている徐言偉と申します。
今日はカンフーの練習を通して得られる、子どもの『自己肯定感』について考えてみたいと思います。
私はカウンセラーの先生でも何でもないので、あまり偉そうなことは言えないのですが、今までの教室での経験や自分自身、周りの人々を振り返って得たことを元に述べてみたいと思います。
私の教室では、主に幼児や小学生を対象にカンフー(中国武術)を教えています。
教室の数は多くはありませんが、子どもに指導を行い始めて約10年になります。近年は出張指導など、中学生のクラブや小学校にも教えに行っています。
そして教室に通う子ども達は、各々に目的があり通ってくれているわけですが、指導する側から考えた時、カンフーがもちろん上達して欲しいという目的以外にも、これから大人になるに従い社会に出て自律して生きて行くための〝ヒント〟といったものを教室から少しでも得て欲しいと思い、子どもに向き合っています。
そしてそこでは、練習等様々なことに臨んでいく中において生きて行く上で大切な『自己肯定感』を高めて行くということが鍵になってくると感じています。
続きを読むスポーツクラブでの『カンフー・査拳レッスン』はやっぱり難しかった!?
今日は。
私は京都でカンフー(中国武術)や太極拳を教えていますが、先日シップ桂というスポーツクラブで太極拳プログラム以外に、初めて〝カンフー・査拳(さけん)レッスン〟を行ってきました。
(レッスンの告知・詳細について書いた記事は下記になります▼)
通常の太極拳レッスンの後に、コロナ渦対応のイベントとして行いましたが、蓋を開けてみると定員の20名に近い15名の皆さまにご参加頂きました!!
ん・・・、でも待てよ、定員割れ???
そうですね。
実は太極拳レッスンは、お陰様でいつも定員以上の35名様ほどの集客率で(ちゃんとコロナ対策はしてますよ~💦)、そしてこのコロナ禍の緊急事態宣言後でもそれは変わらなかった為、今回試しにカンフーレッスンのご依頼を頂いていたのですが、、、
やはり「カンフー」というと太極拳より身近ではない様で、また激しい運動+難しいという先入観もあり、少し敬遠があったみたいなんです。
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コロナに負けず『査拳レッスン』始めます! ~スポーツクラブで初のカンフープログラム
今日は。
改めて、私は京都を中心にカンフー(中国武術)と太極拳を教えていますが、市内にあるスポーツクラブでもインストラクターを務めています。
現在は京都市西京区桂にある〝シップ桂〟という場所で、太極拳の指導を長年に渡り行っています。
そのクラブで、以前からカンフーの長拳*1系プログラムを行いたいと思っていたのですが、ご存じの通り全国でも〝スポーツクラブ〟がコロナ感染症のクラスターで一躍有名になってしまい、、、おかげで仕事自体が全く出来なくなってしまったのです😢
ですがここに来て、ようやく実施することになりました。
こんな状況下でも今回クラブの方からお声を掛けて頂き、また毎回沢山のお客さまに足を運んで頂けていることは誠に感謝しかないのですが、これからも感染症対策をしっかり行い励んでいきたいと思います(本当にありがとうございます)。
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中国武術について ~哲学書・韓非子から思う
武術について
〝儒以文乱法,侠以武犯禁
『儒者*1は学問をもって法を乱し、游侠(侠客)*2は武力をもって法を犯す』〟
政治や社会に対する不平不満を表した言葉だと思います。
儒教*4の教育を受けた儒学者など、いわゆる文人達が違う考え方を文書を使って主張したのです。
*1:儒学者ともいい、儒家思想を基本にした学問を自らの行為規範にしようと学び、研究・教授する人のこと。
*2:ゆうきょう:強きをくじき、弱きを助け、信義を重んじ、義のためには命も惜しまないこと。侠客。
*3:かんぴし:中国戦国時代の法家である韓非の著書。内容は春秋戦国時代の思想・社会の集大成ともいえるもの。韓非は性悪説を説く儒家の荀子に学んだといわれ、法に外れた行いを礼による徳化で矯正するとした荀子の考えに対し、法によって抑えるべきだと主張した。
三国志・趙子龍の物語 ~駄作か否か?!個人的にはお勧め映画。
今日は中国の歴史や戦闘、武術を描いた〝お勧めの映画〟をご紹介したいと思います。
それは『三国志』という映画で、趙雲(チョウ・ウン)*1という将軍の20~70代の人生を描いた物語です。
(注意:ちょっとだけネタバレも含まれます!)
三国志の視点から見ると史実が大きく脚色されている為、三国志ファンからは〝駄作〟だなどの手厳しい意見もかなり多いようですが、戦闘アクションシーンは大変見ごたえがあり、エンターテイメントとしては面白いのでお勧め映画の一つです。
(または、隠れた名作という意見もあるようです。)
2009年の映画で、主演を務めるのは香港の俳優で歌手のアンディ・ラウ(劉 徳華)*2で、サモ・ハン・キンポーやマギー・Qといった豪華俳優陣が脇を固め、オリジナルキャラを演じています。
監督はファイターズ・ブルースなどを手掛けた、ダニエル・リー。
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太極拳の体重移動で『脚のバランス力』を鍛える
今日の太極拳レッスンでは、左右への体重移動をしてから片足を上げて、もう一方の足で支えるという『動的バランス』のトレーニングをしてみました。
最初は生徒の皆さんは、片足を上げるにつれて軸足が少し震えて、体全体が不安定な状態となりました。
その後、この方法を何度か繰り返し練習したら結構安定して、バランス感覚が戻って来ました。
これで、自分の脚の体重を支える力、筋力がどの位あるのかをはっきりと感じることが出来たと思います。
バランス感覚には ❝静的バランス❞ と ❝動的バランス❞ の2つがあります。
簡単に言えば「静的バランスは動かない状態で姿勢を維持する機能」です。
そして「動的バランスは動きながら転倒しないで姿勢を維持する機能」です。
太極拳の動きではゆっくりと重心を移動しますので、脚の筋肉や骨、神経が刺激され、特に動的バランスの機能が改善できると思います。
その行い方は・・・
続きを読む中国武術『太極拳やカンフー』の〝健康効果〟について
こんにちは。
今日は、中国武術(太極拳やカンフー)を行うことによる健康効果について、ご紹介したいと思います。
太極拳やカンフー、運動による健康にご興味のある方の参考になれば幸いです。
〝健康効果〟においての全ての運動が共通する基本的なことは、心身の疲れを癒し、身体の機能を高め、病気になるリスクを減らすことにあります。
中国武術もその例外ではありません。
そして中国武術は種類がとても多く*1、心身の健康づくりに必要な要素が沢山含まれているので、効果が期待できるお勧めの運動の一つとなります。
近年、中国武術の愛好者が増えたのは、その為だとも考えられます。
長年に渡り指導を行ってきた中で、生徒さんからのご感想や自分自身の体で得た効果を、以下にざっと挙げてみたいと思います。
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中国武術の起源〝人間が獣に戻った〟?~後編
〔最初に、、、この文章ではいつくかの翻訳文がありますが、これはあくまで私の日本語レベルでの翻訳です。ご満足頂けないかもしれませんが、ご理解の程よろしくお願いします。〕
先日お話した〝中国武術の起源〟について、の続きです。
前回はこちらからです▼
前編の後に続くこの本の中の文章では、歴史に残る〝人間と虎が格闘するいくつかの物語〟を紹介しています。そして、その不合理性を説いています。
(この部分は、孔子*1が弟子との問答の中で、如何に人間が虎と戦うのがバカバカしいかという話の例などが挙げられていて大変面白いのですが、今回は割愛させて頂きます。又いつかご紹介できれば嬉しいです)。
そして今回は、そのあとに続く最も重要な文章を訳してみます。
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