三国志・趙子龍の物語 ~駄作か否か?!個人的にはお勧め映画。
今日は中国の歴史や戦闘、武術を描いた〝お勧めの映画〟をご紹介したいと思います。
それは『三国志』という映画で、趙雲(チョウ・ウン)*1という将軍の20~70代の人生を描いた物語です。
(注意:ちょっとだけネタバレも含まれます!)
三国志の視点から見ると史実が大きく脚色されている為、三国志ファンからは〝駄作〟だなどの手厳しい意見もかなり多いようですが、戦闘アクションシーンは大変見ごたえがあり、エンターテイメントとしては面白いのでお勧め映画の一つです。
(または、隠れた名作という意見もあるようです。)
2009年の映画で、主演を務めるのは香港の俳優で歌手のアンディ・ラウ(劉 徳華)*2で、サモ・ハン・キンポーやマギー・Qといった豪華俳優陣が脇を固め、オリジナルキャラを演じています。
監督はファイターズ・ブルースなどを手掛けた、ダニエル・リー。
予告編はこちらから▼(2時間弱でYouTubeでは300円からレンタルできます)
一人の将軍の生きざまと、その周辺の人々との出来事を描いていますが、前半部分の長坂の戦いとクライマックス部分の鳳鳴山の合戦が見所であり圧巻です。
ただ、三国志演義で重要な人物が軽くしか扱われていなかったり、創作キャラが独り歩きして元のストーリーと違って滅茶苦茶だったりする為、❝三国志❞とはまた違った「監督が自由に描いた娯楽作品」として観た方が良いかも知れません。
そして、この映画での個人的に好きな所は、映像の色合いとカンフーと戦闘のシーンです。露出が暗めの映像美と、その中の壮絶で見事なアクションシーンには本当に息を飲みます。
武術の動作ではワイヤーアクションも使われているみたいですが、大きな武器を振り回しての戦闘シーンは〝これぞ戦〟といった感じでワクワクします。
またこの映画を観ると〝本当の武術〟は何かということが良く分かります。
ワイヤーアクションの部分は置いておき、また動作が多少誇張はされてはいたとしても、恐らくこの様にリアルに武術が再現できるのは映画ならではのことだと思います。
(本当にやっちゃうと大変ですからね💦)
〝美しいけど怖い〟のが、本当の武術です。
そしてこの映画は、超ド級のアクション映画なので当たり前のことなんでしょうが、物凄くお金が掛かっているようです。
実は私は学生時代に少しだけ、中国でカンフー映画のエキストラをしたことがあるので想像しやすいのですが、アクションシーンは幾度にも渡り取り直し、また出番が来るまで長時間も待たされて辟易としたことを覚えているので、ここに出てくる俳優陣の偉さ大変さは凄まじいものがあるなと、心から尊敬しながら見てしまいます。
それから、この映画の抒情的な部分も、魅力の一つでしょう。
アンディ・ラウのイケメンぶりはもちろん、度量の大きな将軍としての格好良さは言うことなしですが、野心溢れる若き日々の描写やサモハン演じる義兄の平安とのやりとり(男前過ぎて一人の人間として出来すぎです)、
敵役曹操の孫娘を演じるマギー・Q(強さと美しさが見事です!)との関係も要となり、映画の様々なシーンを彩っています。
そして恋人との青春模様も詩的に描かれていて、三国志どうのこうのというよりも、この映画の中の趙雲という人物にとても惹かれました。
(こんなセリフ、私にはとても言えません↑ )
そしてここからは少しネタばれですが、映画の最後に流れるナレーションの中にあるフレーズが、なぜか小学生の時からとても好きな言葉です。
『古今多少事、都付笑談中』
これは楊慎*3という人が作った ❝臨江仙❞ という漢詩の一遍ですが、
「古今多少のことは、全て笑談の中に付す」という意味です。
世の中でどんな大変な出来事があっても、個人の上での色々な出来事も〝人生はこんなもんだ〟と一笑するという、私の大好きな言葉です。
ちなみに、私の連れはアクション映画はそれほど好みでもなく、また三国志のことは殆ど知りませんが、アンディ・ラウの凛々しい色気ある趙雲に一発で惚れたようです。
女性目線だと、また違った見方があるかも知れませんね。
今日は簡単にですが、お勧め映画の紹介でした。
個人的な感想となりましたので、そんなにネタバレしていない?と思うので、ご興味を持たれた方は是非一度見てみて下さい!
もちろん、面白いかどうかの保証はできませんが(すみません💦)
それでは、最後まで読んで下さりありがとうございました。
謝謝!
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