子共は株か、はたまた道具か?~心を置いてきてしまった大人達
以前テレビで、プロゴルファーになりたいという娘さんに付き添うお父さんの姿が放映されていました。
大分以前、何年も前に見たことなのですが、とても印象に残っています。
ゴルフの特訓にはかなりお金がいるらしく、お父さんは真顔で
「いやいや、お金が掛かってしょうがないけどね、将来娘は必ずやもっと増やして返してくれると思って支援しています。返してね。」と本気で言っていました。
それを聞きながら練習をする小学生の娘さんの顔が、一瞬歪んだように見えたのは私だけでしょうか、、、。
その後、その娘さんはどうしているのでしょうか。プロゴルファーとして大成しているのでしょうか。
続きを読むオンラインでの『太極拳とカンフーレッスン』の〝メリットとデメリット〟
こんにちは。
関西で太極拳やカンフー(中国武術)教室を主宰している、徐言偉と申します。
今のコロナ禍に伴い、5月からオンラインライブ講座のレッスンを始めましたが、約2か月間行ってみて分かったこと(メリット・デメリット)、感じたこと等を書き記しました。
- 1、オンライン・ライブレッスンに必要なもの
- <講師側>
- <受講者側>
- その他、あれば嬉しいもの
- その他、注意点
- 2、オンラインの手順
- 3、オンラインの心構え
- <講師側>
- <受講者側>
- 4、オンラインのメリット・デメリット
- ~メリット~
- ~デメリット~
- 5、レッスン後の感想
- <講師側>
- <受講者側>
- 最後に、7月からのオンライン講座のお知らせ(宣伝です!)
- 《日程等、詳細》
大昔に日本へ来て、太極拳とカンフーを教えています ~前編
徐言偉(ジョ・ゲンイ)と申します。
私は1990年に中国から日本へやって来て、太極拳とカンフー(中国武術)を教えています。
はてなブログへは、今年の5月から引っ越してきました。
今日はとても個人的な内容ですが、改めて自分のプロフィールについて書こうと思います。
ご興味を持って頂けたなら、読んで下さればとても嬉しいです。
私は1968年に、中国遼寧省瀋陽市の武術を生業にしている一家の元に生まれ、8歳から父の徐其成(ジョ・キセイ:中国では結構有名な武術家)に、中国武術のトレーニングを受けました。
▼父のことについては、別のページでも紹介しています⇩
母も親族も武術家だったので、私も弟も当然のように幼い頃から訓練を受けていましたが、今になって思うとその内容は、子どもにとってはとても厳しく辛いものだったと思います。
日本と中国は教育のあり方が違ったので、中々イメージは出来ないと思うのですが、
例えば、、、
続きを読むカンフーや太極拳の健康効果を高められる、腰の使い方とは?
今日は、少し専門的な話をしようと思います。
中国武術では〝腰〟の使い方はかなり重要視されています。
長年の指導の中でも、その大切さをつくづくと感じています。
腰は、身体全体の使い方(身法*1)や、力の出し方、姿勢などの全てに関係しているのです。
正しく理解することで怪我の予防や、より良いカンフーの練習や、太極拳での健康効果が期待できると考えられます。
しかし困るのは、その使い方が先生や流派によって伝える内容は様々で、或る先生のところでは〝腰を入れる〟といい、ある先生のところでは〝股関節を捻る〟ということです。
また〝日本人と中国人の腰に対する感覚上の違いもある〟という一説もある位です。
*1:武術の動きをする時に、腰を中心として全身の協調性運動
〝父の日〟に敬意を込めて
今週のお題「お父さん」
〝父の日〟に敬意を込めて
私の父は中国に住んでいます。
私は中国の瀋陽市に産まれて、20歳の時に日本に来ました。
現在、京都で生活していますが、中国にいる父は今は81歳になります。
父は中国武術家で(↓写真はほとんど若い頃のものです)
武術家といったら〝自称〟ということもあるかと思いますが、父は本物の武術家といえる人です。
日本では知る人ぞ知る位ですが中国ではまあまあ有名人で、なぜ有名かといえば武術家としての腕が認められているからなのですが、そのエピソードは数え切れない位あります。
分かりやすい例で言えば、若い頃に中国全土のプロの試合で幾度にも渡り優勝をしたり、周恩来のボディーガードをしていた時期があったり、アクション俳優のジェット・リーの師匠であったこと、などなどです。
こういうことを書くと全部自慢に聞こえるかも知れませんが、家族にとっては日常の話をしているだけで、父の社会的立場と父の人生とは切っても切り離せないものなのです。(話すとなるとどうしても自慢になってしまいます、エッヘン!・・・すみません😲)。
ですが父が本当に凄かったことは、身体能力が並外れて優れていたわけではなかったのに、小さい頃から誰も真似できない様な大変な努力家だったということです。
続きを読む鴛鴦(エンオウ)の陣。倭寇退治の名将、戚繼光氏が発明した陣法を発見/鸳鸯陣
〈今回は中国語でも書いています~这篇文章,下面有中文的。〉
『鴛鴦の陣法(エンオウ ノ ジンポウ)/鸳鸯陣』
まさかの発見。
Facebookの知人のページで大変面白い、この鴛鴦陣の動画を発見して、それを自分のページにシェアしたら、動画の中で倒された人は日本人ですか?と聞かれました。
その時に簡単に説明はしましたが、やはりもう少し説明が必要だなと思って、改めてこちらで書きます。
鴛鴦(エンオウ)とは、オシドリのことで、雄雌は常に一緒に泳ぎ、左右対称のバランスが自然に取れています。鴛鴦の陣法も左右対称に兵を配備しているので、鴛鴦陣と呼ぶようになったのだろうと思います。
倭寇(ワコウ)退治のために、明の武将である戚 継光(セキ・ケイコウ)氏が発明したものですが、これをアニメーション動画で表現したものを見つけました。
これを見るのは初めてで、本当に😲ビックリです。
彼の個人資料についての詳細は、下記になります。
この陣法や、日本刀、太極拳との関係にも言及しています。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%9A%E7%B6%99%E5%85%89
続きを読む〝武術太極拳〟を誤解 ~误解武术太极拳
『今回は、中国語でも書いています ~这篇文章,下面有中文的。』
大分前の話ですが、ある会社から武術太極拳を教えてくださいというオファーを頂きました。
そして、私は担当者の方に「どんな種目のレッスンをしたいですが」と確認をしたところ、全員が未体験者だったようで「武術太極拳を」とおっしゃいました。
それを聞いてとりあえず体験会をした方がよいかと思い、太極拳の体験用のプログラムを作りました。そして交通費や時間調整も必要だったので、有料レッスンにしました。
参加される方は皆初心者のため、難しい練習内容では行いにくいと思い、初めてでも行いやすい孫式(そんしき)太極拳のプログラムとしました。
そして当日、私は太極拳の健康効果や身体の使い方などの説明をしながら、皆さんにレッスンを行いました。
結構頑張って教えたのですが、練習をしている時に皆の顔を見ると、そんなに太極拳を興味深くしている様子ではなかったのです。
案の定、勘が当たってこれ以来この仕事の連絡はなかったのです。