オンラインでの『太極拳とカンフーレッスン』の〝メリットとデメリット〟
こんにちは。
関西で太極拳やカンフー(中国武術)教室を主宰している、徐言偉と申します。
今のコロナ禍に伴い、5月からオンラインライブ講座のレッスンを始めましたが、約2か月間行ってみて分かったこと(メリット・デメリット)、感じたこと等を書き記しました。
- 1、オンライン・ライブレッスンに必要なもの
- その他、あれば嬉しいもの
- その他、注意点
- 2、オンラインの手順
- 3、オンラインの心構え
- 4、オンラインのメリット・デメリット
- 5、レッスン後の感想
- 最後に、7月からのオンライン講座のお知らせ(宣伝です!)
1、オンライン・ライブレッスンに必要なもの
<講師側>
①スペース
講師側は、先ずはしっかりとした運動スペースの確保が必要になります。
生徒さんに動きを把握してもらう為に、正面のみならず、横・斜め・後ろの動きを見せる必要があります。
また、レッスンの様子を中継する際、講師の頭から足の先までの動きが映る必要がある為、動く範囲のみならず、カメラからの引きのスペースが必要です。
行うレッスンの内容にもよると思いますが、私のレッスン(太極拳、カンフー)では、動くスペースとしては、2へーべー程、タタミ2畳分ほど必要です。
撮影の為の引きのスペースとしては、カメラから講師まで1メートル50センチ~2メートル程あれば良いですね。
②パソコン等のツール・ウェブカメラ
発信する際に、パソコンやタブレット(ウェブカメラ)といったツールが必要になります。
スマートフォンでも良いかと思いますが、生徒さんの動きを確認する際には見えづらいので、やはりモニターが大きめのパソコンが最適です。
ちなみに私はノートパソコンを2台置いて、1台は撮影カメラ用と生徒さんの動きの確認用、もう1台はサブモニターと録画用として自分の動きの確認に使用しています。
③オンラインビデオ通話のアプリ
ビデオ通話アプリは現在20社程あるようですが、使いやすいものは限られてくると思います。
一般的によく使われているのにZOOMがありますが、LINEやFacebookMessengerでも行えるようです。
私は以前はCiscoWebexを利用していましたが、使いやすさの点で今はZOOMで行っています。ただZOOMは利用者も多くセキュリティーの脆弱性が指摘されていたらしいのですが、今はバージョンアップが繰り返されて安全との話もあります。
(私の所でも、これからもアプリの検討を繰り返し行う予定です。)
これらのサイトはとても分かりやすく、アプリを比較してくれています▼
【2020年最新】Web会議システムのおすすめ、無料ツールを比較|特徴や違い、ランキングを一覧で紹介
zoom以外のvideo・web会議システム比較10選【無料~有料】 - ハレジョブ
④マイク
講師側はマイクがあると便利です。PC等の内臓マイクも音声を拾うことは出来ますが、1メートル以上離れると拾いにくくなるため、マイクがあれば良いですね。
私が使用しているのは、ブルートゥースのヘッドセット(イヤホンマイク)を使っています。大分以前に購入したので少し古い型になりますが、使いやすく格安な為お勧めです。
商品はこちらです▼
また、講師は動き回るということを考慮した上で、ピンマイクでも良いと思います。
⑤顧客情報と、LINEやメッセンジャー、メールといった通信手段、ネット環境
当然のことですが、顧客情報は必要です。
ネットワークが広ければ広い程、多くの生徒さんにお声を掛けることができます。
やり取りを行いアプリを送信する手段として、顧客のLINEやメールアドレスが必要になります。
⑥支払方法
オンライン決済には、クレジットカード決済、電子マネー決済、アプリ決済等、様々な方法があります。この場合、決済代行サービスを導入する必要があります。
私は今はまだ銀行やゆうちょ振り込みの形式をとっていますが、いずれ導入する予定です。
サービスを比較している、分かり易いサイトはこちらから▼
<受講者側>
①スペース
講師程でなくても、やはりある程度の運動スペースは必要となってきます。1.5~2へーべー、タタミ1畳強程のスペースがあれば大丈夫です。
②パソコン等のツール
お勧めはやはりノートパソコンです。これは移動もできて便利ですね。スマホは少し見えづらいと思いますが、ギリギリ行える感じです。公園などの室外で行う場合は、タブレットやスマホが便利です。
③LINEやメッセンジャー、メールといった通信手段、ネット環境
やり取りを行いアプリを送信する手段として、顧客のLINEやメールアドレス、ネット環境が必要になります。LINEはパソコン用のアプリもある為、中々便利です。
その他、あれば嬉しいもの
●全身が映る鏡(講師側)
私のいつもの教室レッスンでは、壁一面に鏡があり、講師の後ろ姿と鏡に映った前の姿を見て生徒さんがなぞらえて練習をする為、モニターに向かって行うのでは不十分なことがあります。なので鏡があればベストですね。
●防音カーテン(講師側)
私はレッスンを自宅で行っていますので、自宅で行う場合はご近所さんへの騒音対策として、防音カーテンがあれば良いですね。
(私は特に地声が大きいので、絶対必要です、笑)
●テレビモニターと、オンラインモニターを繋ぐ有線ケーブル(講師&受講者)
これがあれば、大きなテレビモニターで動きの確認をして練習ができるので、とても良いですね。
こちらで紹介されています▼
【Zoom】PCやスマホをテレビに繋げる・ミラーリング方法は?
●ヨガマットや絨毯などの床を保護し、振動を吸収するもの(講師&受講者)
特にマンションの上階などに住んでいる方は、下階の方に気を遣われると思いますので、あった方が良いと思います。
(私のレッスンでは、そんなに振動のある動きはしないので大丈夫なのですが、あれば安心です。)
●室内用上靴(講師&受講者)
空間を確保しての運動とはいえ、うっかりすると足先等が物に当たってしまうことがあります。そういった懸念がある場合は、足にフィットする室内靴を履いておくと安全です。
その他、注意点
通信状態を良くする為に、出来ればルーターをパソコンの近くの高い場所に置くことです。床の上は通信状態が悪くなり、画像が途切れたりガクガクすることがあるのでお勧めできません。
これでも解決しない場合はLANケーブルを使用して、直接ルーターとパソコンを繋ぐとバッチリです。通信速度を測るサイトもあるので、レッスンが始まる前にチェックすれば良いと思います。
快適に使おうと思ったら(ZOOMの場合)、
DOWNLOAD: 20Mbps~30Mbps
UPLOAD: 20Mbps~30Mbps
位のスピードが必要です。
◐通信速度を測るお勧めサイト、とても助かっています▼
インターネット回線スピードテスト・通信速度測定 | USEN GATE 02
2、オンラインの手順
❶生徒さんからメールアドレスor LINE or、メッセンジャーの連絡先を教えてもらう
❷生徒さんは、講師からメール等を通してオンラインの招待状をもらう
❸招待状に書いてあるビデオ通話アプリのミーティングアドレスをクリックし、IDやミーティング番号を入力すればOKです(場合によってはミーティングアドレスをクリックするだけでもOK)
※生徒さんが事前に、ビデオ通話アプリをインストールしておく必要は特にありません。
3、オンラインの心構え
<講師側>
生徒さんの様子はモニターを通してしか見えない為、常にトラブルがないか等、生徒さんと頻繁にコミュニケーションを取る必要があります。
音声は聞こえているか、画像の乱れはないかということの他、生徒さんがついてこれているか、身体の状態の無理はないか(又は物足りなくないか)、細部にいたるまで気を配る必要があります。
未成年の子ども生徒さんを相手にする場合は、親御さんに怪我等のトラブルが発生しないか等近くで見守ってもらうことが必要ですし、子どもは自分の感情を伝えにくい為、またモニターから講師側が把握するのには限界がある為、何でも相談し合える関係性を気づく必要があります。
(そういう意味では大人は行いやすいのですが、子どもは難しい面が多く課題がまだまだあるのを感じます。私の場合は、もう一人助手の先生に側でモニターをチェックしてもらって、2人で子ども生徒さんがちゃんと出来ているか、危なくないか、確認して行っています。)
<受講者側>
モニター画面を通してのやり取りの為、講師に自分の状況や意志を伝える必要があります。音が聞こえない、画像が乱れる等の他、レッスン内容をもう少しこう伝えて欲しいなど、普段の教室では察してもらえるようなことも、オンラインだと講師に伝わらないことがあります。
その場合は我慢せず伝えても、何の問題もないと思います。
(むしろ講師側が察することが出来れば良いのですが、オンライン上では難しいこともやはり出てきます。)
レッスンの感想等の忌憚ない意見を伝えることは、生徒さんと講師の双方が気持ち良くオンラインレッスンを行う上で、とても大切なことです。
4、オンラインのメリット・デメリット
~メリット~
●教室に通う時間の節約が出来ること
~デメリット~
●受講する為に、事前に各自準備をする必要がある
メールのやりとりやツールの用意、設定など、新しい試みへの準備が必要となる為、少し手間が掛かります。ですが一度行えば次回からはスムーズに出来るので、デメリットという程ではないと思います。
●画像や音声が乱れることがある
環境によっては、画像が途切れたり音声が聞こえにくくなることがあります。
レッスン途中で集中力を切らしてしまうことにもなり兼ねますが、工夫をすることで改善も出来るので、大きすぎるデメリットではないでしょう。
これは、個人情報や企業秘密の漏洩にもつながりますので、大きなデメリットとなり兼ねません。気をつけて、セキュリティー面が強いアプリを選ぶ必要があります。
これはアプリ会社側も、改善していかないといけない課題だと思います。
●狭い範囲での運動となるので、大きすぎる動作は出来ない
教室と違って、これは仕方のないことですが〝自由に動き回る〟ということは出来ないので、これはデメリットといえばそうですね。
また武器の練習はほとんど出来ないので、私の教えている種目ではデメリットといえますが、どうしても行いたい場合は個人レッスンや少人数レッスンとして、公園等の外で行うことも可能です。
ただオンラインレッスンは、外出せずに狭い自宅の部屋でも楽しめる運動プログラムを行うといった趣旨である為、教室とは全く違うものと捉えた方が良いかと思います。
●モニターを通してのコミュニケーションを取ることに、慣れる必要がある
空気を察するということがモニターを通しては中々できない為、講師側も受講者側も自分の意志を適格に伝える必要があります。またそうしたことに慣れるまで、少し時間が掛かります。
「メリットとデメリットは各個人により異なってくることがありますので、良く比較検討されてみると良いと思います。」
5、レッスン後の感想
<講師側>
<受講者側>
・純粋に楽しく、分かりやすく良かったです。
・遠い場所(例えば県外)からでも、自宅でレッスンを受けれるのは嬉しい。
・カンフーのいつもの激しい動きが出来ないのは残念。
・教室に通う時間を節約できるのは嬉しいし、忙しい時でも時間が合えば受講できるのは、とても嬉しい。またオンライン受講の楽を覚えたら、教室に通うことが手間になったきた。
・コロナ感染症に掛かる心配をしなくて良い為、安心して受講できる。
・オンラインも悪くはないが性に合わないので、やはり教室レッスンに通いたい。
・外出自粛中では、久々に他の生徒の皆さんと一緒にレッスンを受けれて嬉しかった。モニターで講師の動きを直接確認しながら動かせて分かり易かったし、鈍っていた身体もスッキリしました。
・教室でのレッスンと変わらない位、楽しかった。どちらも好きです。
最後に、7月からのオンライン講座のお知らせ(宣伝です!)
5月から始めたオンラインレッスンでしたが、最初の1か月間はお試し無料期間で、6月からは有料レッスンとして行ってきました。お陰様で好評にて、7月からも続けることになりました。
7月からは曜日が変わってきますので、今までの生徒さん、または受講予定のある方はご注意下さい。
同時に新規会員さまも募集中です!
《日程等、詳細》
~グループレッスン(大人)~
「初心者歓迎!カンフーレッスン」
◉毎週水曜日(土曜日からの変更)
夜PM:7:00~8:00(15分前受付)
7月8、15、22、29(全4回)
「免疫力UP!太極拳レッスン」
◉毎週金曜日(火曜日からの変更)
朝AM:10:00~11:00(15分前受付)
7月3、10、17、24、31(全5回)
◆料金
1回¥1,000 ➤基本・月4回で¥4,000/1か月ごとのお支払い
◐体験料)初回¥500
※今までの生徒さんは、初回体験料は無料です
◎6月中旬まで行っていたこどもカンフー・グループレッスンは、教室でのレッスンが開始になった為しばらくお休みですが、個人レッスンは受け付けております(新規の方は子どもさんが慣れるまで、カウンセリングもしっかり行います)。
◎また7月から、少人数レッスンの受付を行うことにもなりました。
人数は3人以上~5人までで、拳法の内容はグループの皆さまと講師で話し合って決めていくスタイルです。
大人個人レッスンもお陰様で好評にて実施中、今も絶賛受付中です!
グループレッスンでのチケット制度や2レッスン割引制度もありますので、ご興味のある方は公式サイトまでどうぞ。
●研究会オンライン窓口▼
https://www.jyokanfu.com/on-line1
●サイトトップページ
以上です。
オンラインレッスンの方法については、他の方も沢山記事を上げられているかとは思いますが、少しでも参考になれば嬉しく思います!