太極拳とカンフーのブログ『天天練功夫』

ある指導者の、あれこれ武道に関する日記です

子ども達の〝カンフーからの卒業〟⁉

子ども達のカンフー教室卒業

今週のお題『カンフーからの卒業』

 

ようやく春ですね。

冬解けと共に緊急事態宣言が明けて、やっと大人と子どもの対面教室の全面再開が果たせました。

昨日と一昨日と、JEUGIAイオンモール京都五条での子どもカンフー教室の3コマのレッスンを行い、2ヶ月振りに子ども達に会いましたが、皆元気にしていてとても嬉しかったです。

親御さんもお変わりなく、このコロナ渦なので少しホッとしました。

 

そんな中、レッスンは本当に久しぶりでだったので、あまり厳しいトレーニングはせずに、軽いメニューを行いました。
ですが、アイヤー😢(←中国語では❝あ~あ❞です)

やはり、子ども達は体力も集中力も少し落ちた感じです。

 一連の型の順番も、やっぱり多少忘れてましたね。

でも、練習するうちに、だんだん思い出した様子でした。

仕方ないですね。この緊急事態宣言渦で、小学生の子ども達は大人以上にストレスを感じていたかもしれません。

教室もない状態なのに「毎日練習しろ」とは、、、いえないですよね(甘い先生ですかね)。

でも、多少カンフーが出来なくなっていても元気でいてくれたので、本当にそれで ❝很好(良し)❞ です!

子供カンフー教室の様子 徐言偉ブログ

そして、休講する前までのレッスン内容では、

子ども達は目標に向かってとても集中して、結構ハードなメニューを最後まで軽くこなしていました。

でも先程の通り昨日は途中で集中力が切れて、皆やりたくてもやる気が出ないような状態になり、、、。

徐言偉 子供カンフー教室

例えば、S君は初級長拳*1の練習では、いつも力強く行えたのが、今回は軽く通しただけで息がかなり上がってしまいましたね。

他の子も同じ状態です。休むとすぐですね。

子どもですら少し休むと直ぐ鈍ってしまうのだから、大人なんて大変なもんです(もちろん私も含めて💦)

 やはり、カンフーの練習で体力や集中力を上げることが出来ていたということを、改めて感じました。

イオンモール京都五条、子供カンフー教室
そして、子ども達の集中力が切れたところで、型を行うメニューは一旦終わりにして、実戦の練習を入れてみました。

キックミットやグローブを使っての、パンチや足蹴りのメニューです。

すると子ども達はまた、興味津々でやる気が出て来ました。

変化を少しつけるのは、集中力を保つ為には良いことですね。

子供カンフー教室 対戦の練習

子供カンフー教室、実践の練習 徐言偉ブログ
そして今までも実戦練習*2は割と行っていたのですが、目標に向かっての型の練習の方がメインだったので、先日は久々に楽しく出来ました。

子ども達には、やはりこういった楽しい練習がいいなと思います。

子供カンフー、対戦練習

子供カンフー教室 楽しい練習

大会出場や進級試験のために、ついつい熱くなってしまって、楽しい練習をしたいと思いながらも、今までは時間もあまりなく疎かになってましたから。

でもこのさい楽しい練習も大切にして、レッスン内容を変えていくつもりです。

目標に向かって頑張るのも素晴らしいことですが、特に小さい内は ❝頑張るよりも楽しむ方が、色々な意味で伸びる❞ ように思うので(確か、孔子老子も言ってましたね)、〝バランス良く〟指導していきたいと思っています。

 

そして、子ども達との練習は毎回本当に楽しいものですね、私自身もいつもパワーをもらっています。

子供カンフー教室からの卒業


と、話はこれで終わりではないのです。

今日のタイトルは「カンフーからの卒業」です。

そう!卒業なんです。

生徒さんには、小学校を卒業し中学生になる子が多くいます。

そして、カンフーの文化教室も「卒業」なんですね。

緊急事態宣言が終わって、教室がせっかく再開したにも関わらず、です。

これは中学校の部活動で、体育系に入る子も多い為でもありますね。今までも続けたくても出来なくなった生徒が殆どです。

私はカンフーを続けて欲しいという想いをグッとこらえて、若いうちは色々な経験をした方が良いことを分かっているので、引き止めたりはしません(涙)。

学校に通いながら、部活動をしながら、塾に通いながら、、、休みの日にカンフーの練習をするのは中学生にとって並大抵ではないのですから。

 

卒業する子の中には、4歳の時から10年近く通ってくれていた子もいます。

色々な大会やイベントに一緒に出て、こちらとしては家族のような気持ちだったりするので残念ではあるのですが、逞しく巣立ってくれるのが一番だと思っています。

子供カンフー教室 徐言偉ブログ

そして、昨日、一人の背の高いイケメン青年が突然教室にやって来ました。

私より10センチ、いや、20センチは身長差があります。

「誰ですか?」

「Tです。」

「え、、、⁇(誰かな)、、、ん?あ、あのT君⁉」

最初は分かりませんでしたが、4年前に卒業した男子生徒でした。

ビックリしました!

当時使用していた、もう使うことがなくなった武器を寄贈しに持ってきてくれたのです。

当時は可愛らしい小学生でしたが、とても大きくなっていて、もう高校生になったとのことです。

マスクはしていましたが面影がありましたね。シュッとした今時のイケメンになっていました。

訪ねて来てくれて、本当に嬉しかったです。

 

そして(今回はそうではなかったのですが)、青年になってからでも再びやりたくなった生徒は、又戻って来てくれていることを思い出した瞬間でした。

またそうやって、覚えてくれているだけでも嬉しいものですね。

 

 

それから最後に、

『カンフー:功夫とは❝中国武術❞という意味もありますが、「鍛錬する」という意味でもあるんですね。

「カンフーを卒業」したとしても、生きている限り広い意味ではカンフーの修行はまだまだ続くわけです。

カンフーは形を変えて、一生続くのですね。

又、人間の一生が ❝カンフー❞ そのものなのかも知れません。

 

ということで、子ども達の、皆の、『カンフーからの卒業』は、まだまだお預けというわけですね。

 以上です。

「カンフーからの卒業」はまだまだ遠い
久しぶりの記事で、ついつい長くなってしまいました。

最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。

謝謝!!

 

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*1:小学生が練習する拳法の型で、結構ハードな無酸素運動である

*2:道具を使って、実際に戦う方法を練習すること。