『結果と過程』~近畿大会に出場して
先週の日曜日、研究会の19名の子ども生徒達が「近畿ジュニア武術太極拳大会」に参加してきました。
日頃の練習の成果を発揮すべく、皆それぞれにとても頑張りました。
そして成績以外に、各々色々な感想と様々な課題を持ち帰ったことでしょう。
指導者も勿論その内の一人ですが、試合後にはいつも思うことがあります。
試合というのは結果が求められる場でありそこはとても大切なことですが、入賞できる選手は半分またはそれ以下で、メダル獲得となるとほんの一握りです。
だから、入賞できない可能性の方が高いわけですね。
でもそんなことは分かっていて、なぜ試合に出場するのでしょうか?
例えば毎年思うような順位に届かなくても、なぜ?
失敗もするかも知れないし、入賞できなくて悔しい思いをするかも知れないのに、なぜでしょう、、、?
要は、面白いからだと思います。
試合に出場する為に、日々一所懸命練習しますよね。
上手くなる為に色々と試行錯誤し、工夫して取り組みます。そしてその中で学び、身についていくことが沢山あります。
又そのように集中できる物事があるというのは、余計なことを考える暇がなくある意味幸せなことでしょう。
その時は〝今ここ〟に集中していて雑念がなく、苦しいこともあるかも知れませんが、でも精神面では充実した状況にあることでしょう。
本番の試合でも、その時の〝今〟にいかに集中できるかが大きく力を発揮できるかどうかの鍵になると思います。
プレッシャーや周りの目や成績ばかりに心を奪われると集中できず、結局今まで行ってきたことを充分に生かしきれないといったことも起こります。
すると苦しさが勝ち試合に臨む面白さが感じられなくなると思いますが、そんな時は要注意だと感じますが、、、さてどうでしょうか?
そう考えると究極には結果ではなく、過程が一番大切だということになります。
ですが、インスタント思考と成果主義に陥りがちな今の時代において、過程で得られる様々な経験が最も大切だということを、指導側も含めて忘れがちになります。
でも一所懸命練習したことは、決して無駄にはなってはいないのではないでしょうか。
だからこそ練習にどのような姿勢で取り組んだかということが重要ですし、結局、結果は過程を得てついてくるもので、そこを疎かにしていて良いはずがありません。
そしてその過程というものは、まだまだ未熟な子ども達にとって学び多い場となっていることでしょう。
思うような結果でなかったとしても、他に多くのことを得ているはずであり、そこで得たことをこれからの人生や他での様々な場面で活用して欲しいと思います。
そう捉えると、本当に無駄なことはないとつくづく感じます。
これからもどの様にして子ども達にそうしたことを伝えていけるか創意工夫していきたいものですが、指導者側にとってもそれは大変面白いことです。
皆さま、試合出場、本当にお疲れ様でした。
またカンフーを楽しんで練習していきましょう!
★成績
本谷啓太郎 初級長拳3種目総合・9位入賞 ~よく健闘しました!おめでとう!
林莉央 パンダ長拳・金メダル
ドラゴン長拳・金メダル ~二冠達成おめでとう!
入江祐仁 パンダ長拳・金メダル
ドラゴン長拳・銀メダル
中川明音 パンダ長拳・銀メダル
西村篤人 パンダ長拳・銀メダル
ドラゴン長拳・7位入賞
鵜殿旭 パンダ長拳・8位入賞
ドラゴン長拳・6位入賞
戸部田篤人 パンダ長拳・10位入賞