〝上達すること〟の面白さ
徐其成中国武術研究会では、大人の方も子ども達も、楽しみながら無理なく武術を練習することを基本としています。
大人クラスでは、多くの方が何年も通い続け、健康になり体力に自信をもたれるようになります。
中には集中して練習し、人前で発表される機会を持たれる方もあり、そうしたことに伴いカンフーの腕はぐんと上達します。上手くなる経緯が自分でわかると、大変面白くなり、そうなるとカンフーは自分のものとなっていきます。
人前で発表することがない方でもそれは同じで、夢中で練習される中で、体の良い変化に気が付いていかれます。又、知らない間に上達していたということもあり、まずは健康になって欲しいと願っているこちら側にとっては思わぬことで、とても嬉しいことです。
また、上達をするのに年齢は関係がないように思います。運動が苦手か否かも、然りです。要点をつかんで興味を持って練習を重ねることで、年配の方でもどなたでも必ず上達していかれます。そして、その度合いは、他人と比べる必要のないものだとも思います。
子ども達のクラスは試合に出ることも目標としているので、週に一度の授業だけでなく、家での自主練も勧めています。
人より上達する子は、主体性をもってよく考え、人一倍練習しています。
本人の努力と、親御さんの協力と、先生の的確な指導の三位一体が上達の原則です。
そうして試合に出て入賞したり、良い成績を収めることが出来ると、その子の大きな自信となります。
成績が必ずしも良くなくても、以前の自分より必ず上達している部分があります。又、仮に失敗をしたと思っても、そこから学ぶことは上手くいくことより多くあるのです。
それらを見つけることができると、しめたものです。
〝上達のコツはまずは、自分の中の小さな発見にあるのです。〟
そしてよく言われるように、小さな成功体験と失敗の繰り返しが、大きな成長へと繋がっているのですね。大いに色々なことにチャレンジして、失敗もして、経験を深めて育って欲しいものです。
そこからより深い面白さを見出してもらいたいですね。
「面白いから上達する、上達するから面白くなる。」
何も特別なことではありませんが、そうしたことを伝えていけますように・・・
研究会ではこれからも創意工夫して、授業を行っていきたいと思います。