入門
学ぶ第一歩は入門であります。武術も例外ではない。
入門は基礎であり、非常に大事な段階です。
この段階では技術的に非常に不安定で、思い通りに動けません。
何故でしょうか。よく考えてみればごく自然なことです。
今までにしたことのない動きを始めてして、上手く行くことがあるでしょうか。
逆に、上手く行ったら学ぶ必要がなくなるでしょう。
しかし、現実ではこの考え方は難しいようです。
只一回の練習で、すべて上手く行くと思っている人がかなり多いようです。
また短時間で出来ると思う人もいます。
スポーツをするというのは運動の習慣を身につけることであり、急いでする必要もなければ、短時間で高いレベルに達する必要もないのです。
基本を無視して、すぐ出来ることを求めるのは理解に苦しい。
科学技術によって機械が発達し、すぐ出来ることが多くなって来ました。
車ですぐ移動できます、ご飯もすぐ食べれます・・・などなど。
一見人間は時間と空間の束縛から解放されましたが、本当はどうでしょうか。
私から見れば機械のない時代の方が、もしかしたら別の意味で楽たっだかもしれない。
話を戻しますが、私はやはり入門の段階を経て、少しずつ楽しんだほうがいいと思います。
とくに武術の場合はさらに大事です。
好き嫌いはありますが、どのスポーツにも入門の段階があります。
そして入門の段階を無視した指導にも、気をつけなければなりません。
今日のレッスンで、太極拳を始めたばかりの方が、基礎の動きができました。
非常に嬉しい。